小学生の4割が「太陽が地球の周りを回っている」

http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20040412i306.htm
昨日見た時は絶句したのだが、よく考えたら設問が既に意地悪な気がしてきた。正解を選んだ小学生も「本当に分かっていて」太陽中心説を選んだのか疑わしい。大体地球中心説を棄却するための説明って結構難しい気がするのだが。プトレマイオスを始めとする科学者達が営々と築き上げてきた地球中心説を覆すためには、ケプラーニュートンの力を借りないとだめですぜ?
記事では、「観察や実験を重視した結果、理解度が足らない。そういう現象が起こるかを重視すべき」みたいなことを書いているが、太陽中心説も月の満ち欠けも小学校レベルでなぜそうなのかを完全に理解するのは難しいだろう。
私は小学校段階ではとりあえず現象の正しい理解があれば十分だと思う。特にこういった天文現象は、少なくとも高校程度の数学や物理の知識がないと、なぜなのかを理解するのが難しい。
しかしそれにしては成績悪いなあ。記事の主張はわかるのだが、まず知識をたたき込んでからにしろ。4割が間違っている現状では、考える所まで行かないぞ。
ちなみに、太陽の動きは小3、月の満ち欠けは小4で習うようです。やはり成績悪いのは事実だな。
参考:文部科学省小学校学習指導要領(理科)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/990301/03122601/005.htm

どうでもいいが、小学生で地球中心説を棄却する説明ができる奴がもしいたら会ってみたい。そいつは絶対すげえ科学者になれるよ。