「百選」という名のはてなダイアリークラブ

たまたま「はてなダイアラー映画百選」の項を見たら、43.5ってのがあった。なんでやねんと思いつつちょっと調べた所、いろいろ物議を醸しているようだった。
私が思うに「百選」というシステムは、リレー形式をとっていながら、「百選ぶ」のが目的であるということが問題なのだろう。新たな人への繋がりを作るという発展性を持った形式と、100人つながった時点で終了という排他性を持った目的が矛盾を起こしているわけだ。どちらかだけなら批判も少なかったろうに。*1
最初に考えた方は、はてなダイアリーが選ぶ名盤百選において、以下のような理由でリレー形式である理由を説明している。

  • 自由参加形式にしてしまうのは「百選」という性質にそぐわない
  • リレー形式で一日に一枚程度のペースでゆっくり着実にやっていく方が、読み応えのある「百選」になるのでは無いか
  • イベント性を付け加えたかった

これらの理由については理解できる。しかし残念ながら「百選である理由」は語られておらず、おそらくこの矛盾について十分検証した上でこの企画を始めたわけではないのだろう。
ただ、既に終わった企画についてはこれ以上あれこれ言わない。私がより問題だと考えるのは、これまでの「百選」(特に映画百選)において様々な問題点が露呈したにもかかわらず、今なお次々とまったく同じシステムで「百選」が作られていることだ。*2
一部の人が問題を起こしているだけだと考える人もいるかも知れない。だがだからと言って、盲目的に伝統を受け継ぐことが良いとは思わない。これから「百選」を作ろうとしている人は、是非その点留意して頂きたい。そして、これ以上いらぬ争いを生まぬためにも、クラブ設置時にその設置理由、そしてなぜ「百選」という形式を取るのかをきちんと説明できるようにして頂きたいと思う。
追記:と思ったら既に同じような意見を書いている方がいらっしゃった…。私より詳細かつ的確に述べられています。

*1:永久にリレーしていくか、早い者勝ちで100人募集するか。前者なら待っていればいつか必ず自分の番が回ってくる。後者なら完全に先着順なので諦めもつく。

*2:はてなダイアラー漫画名選はてなダイアラーが選ぶはてなダイアリー百選のように、改善が図られているものもあり、これらについては評価する。