プロ野球 労使交渉決裂、18・19日スト突入へ

http://jpbpa.net/jpbpa_f.htm?/news/release/news20040917_1.htm選手会発表)
http://www.npb.or.jp/news20040917/index.html?id=00402NPB発表)
残念だ。実に残念だ。
根来コミッショナーが自らのクビをかけて妥協案を作ったのだが、残念ながら妥結には至らなかった。
選手会が要求した主な項目は以下の通り

  1. 近鉄オリックスの球団統合の1年延期
  2. (合併凍結が無理ならば)2005年シーズンに向けて新規参入球団を積極的に受け入れる
  3. 近鉄選手に合併球団・新規参入球団への移籍の選択権を与える(プロテクト枠の撤廃)

だが経営側は全てに対しゼロ回答だった。1については合併凍結はできない、2については審査のため2005年からの参入は無理(2006年新規参入に向けて努力する)、3についてもプロテクト枠があるため不可能、とのことだった。要するにコミッショナー提案から一歩も譲歩していないのである。そもそも、彼らには譲歩する気などなかったのだろう。そして今回交渉に当たった経営側の人々には何の決定権もないのではなかろうか。全てはオーナー会議で決まったことを押し通すだけか。
決裂したあとの記者会見で、古田選手会長は「誠意と言うが、いつまでの誠意なのか、もはや曖昧にしか聞こえない」と言っていた。その通りだと思う。例えば、野球協約には新規参入の審査は30日以内に行うと書いてある(第35条)のに、来年からできないの一点張り。審査にどれだけ時間をかける気でいるのか。これでは誠意と言う言葉が空虚に聞こえても仕方がない。*1
古田選手会長は、会見の冒頭、まず最初にファンへの謝罪を口にした。経営側は書面を読むばかり。どちらに誠意があるかは一目瞭然だろう。
また、経営側は損害賠償を請求すると言っているが、そんなことをすればファンがますます離れると言うことをわかって言っているのだろうか。経営側に野球を本当に愛している人はいないように思える。
私は今回のストライキを全面支持する。だがもちろん、ストライキが早期に終結することを強く願っているのは言うまでもない。


すぽるとを見た。古田氏がファンからのFAXで涙ぐんでいた。あと坂井保之氏によれば、根来コミッショナーが全球団に「選手会のストは不当ストだから強気で行け」みたいな内容の秘密文書を配ってたらしい。コミッショナー…お前最悪だな。

*1:選手会の声明に「未だにさらなる球団削減を希望する意思の強い球団が存在する」との一節がある。これが経営側の本音だろう。