JAM-ISM感想

asin:B0002PQIX6 JAM Project BEST III 「JAM-ISM」
JAM Projectのベストアルバム3枚目ということなんですが、以前の2枚から比べるとかなり方向性が変わってきたように感じます。最も大きいのは、「ベタなアニソン」が減ったこと。これは、ひとえにメンバーの入れ替えが大きく影響しているように感じます。特に新たに福山芳樹奥井雅美という、「出自がアニメでない歌手二人」が入ったことが大きいと私は考えます。
今回のアルバムでは、「アニキ」水木一郎と「アニメタル」さかもとえいぞうがジャケットから消え、完全に脱退しました*1。アニキは昔からアニソンを歌っていることもあって、メロディアスな曲よりも、勢いで持って行くような曲が得意です。また、さかもと氏はアニメタル活動からも分かるように、懐古主義的な所がありました。その二人が抜けたことは、ベタなアニソンからの脱却を示しているように思います。
また、元ハミングバード福山芳樹奥井雅美が加入したことで、彼らの影響が大きくなり、より音楽性を追求した楽曲の増加が顕著です。2曲入ったオリジナル曲が、この傾向を如実に表しています。この方向性は一つの形ではありますが、渡辺宙明のベタなメロディラインに郷愁を覚える*2私としては、この方向に一抹の寂しさを覚えるのです。少しは勢いだけのベタなアニソンも入れて欲しいなあ、というのが私の思いです。

*1:アニキに関しては非常勤らしいですが

*2:神魂合体ゴーダンナーとかベタすぎて震えが来ます