サンデーに関する考察への補足

ありがたくもid:gmaxさんに反応をいただいたので、補足を。
「サンデーはコミックスの売上を重視している」というのは結構誤解を招く表現でしたね。幸いgmaxさんは私が言わんとする所を理解して下さったようでしたが。
実際には「サンデーは雑誌自体の売上よりもコミックスの売上に頼っている」という表現の方がよかったですね。つまり雑誌の発行部数で上位2誌(ジャンプ・マガジン)に水を空けられているため、結果としてコミックスの売上を重視せざるを得なくなっているという状況だと私は思いました。
gmaxさんもおっしゃっているように、サンデー読者にはジャンプ・マガジンにはあまりいないと思われる「単行本だけ買う」派というのが存在するように思います。
社団法人日本雑誌協会のサイト*1で発表されているサンデーの発行部数は131.1万部。対して看板漫画である「名探偵コナン」の発行部数は42巻発売時点で累計い億部を超えたと言う*2から、仮に各巻が全て同じだけ売れたとすると1億÷42=238.1万部となり、単行本の発行部数の方が上回ってしまいます。このことから、サンデーに「単行本だけ買う」派が存在することはほぼ確実です。
ちなみにジャンプを見てみると、ジャンプ自体の発行部数は324.0万部。看板漫画であるワンピースがコミックス初版発行部数記録を塗り替えた27巻で254万部ですから、(計算条件が異なるものの)雑誌の発行部数を単行本が上回るという現象は起こっていないと思われます。
この「単行本だけ買う」派がサンデーに多い理由は、前にも述べた「ベテラン作家が多い」「長期連載作品が多い」ということが大きく影響しているでしょう。たとえ雑誌を買わなくなっても、好きな作家の作品or好きな漫画の連載は続いていたいするので、続きを読みたい読者がいるわけですね。