「霊界」キーワードでふと思ったこと

霊界の存在を証明するためには、その証明が普遍的に通じるものではなくてはならない。従って、この場合は誰もがその存在を直接的であれ間接的であれ納得できる形で認識できる必要がある。
ブラックホールの存在だって、正確には直接観測した例はまだない。というか重力が大きすぎて光さえ落ち込むんだから、光学望遠鏡でどうやって観測すんねんって話だが。だから「ブラックホールなんてない」と言うこともできるわけだが、そんなことを言う人は天文学者にはまずいない。なぜなら、理論と観測の積み重ねで間接的に存在を証明されているからだ。具体的には(というか適当かつはしょりまくりだが)

ブラックホールの存在を予言したシュバルツシルトの理論
ブラックホールは理論上の存在だろう
はくちょう座X1の観測において、ブラックホールの存在を考えなければ説明できない観測結果。やっとブラックホールの存在が認められる
→多くの追観測もそれを支持する結果
ブラックホールが存在する可能性が高い

となる。
ポイントは、理論が発表された当時はブラックホールは理論上の存在に過ぎないと言われていたことである。すなわち、いくら理論が素晴らしくても、それを支持する観測結果がなければ所詮「理論上の存在」にすぎないということである。その観測結果は1つだけでは駄目で、多くの追観測により証明される。
だが、霊や霊界の存在についてはその理論もないし、観測も「みえる」人にしかみえないため、普遍的であるとは言い難い。これでは「霊がみえる」人がどれだけ「霊はあるんだ、霊界はあるんだ」と叫んだ所で、「霊がみえない」人にとっては「それは君の妄想でしょ」ということになる。科学においては、誰でも霊を観測できる手段がない時点で、霊の存在を証明することは不可能なのだ。観測できないんだから、当然否定することもできないわけだが。
まあとりあえず「誰でも霊がみえるような手段・技術」を編み出してから出直せ、ということですな。それが確立されたらきっととても面白いことになるだろう。


ところで「霊がみえる」人と「霊がみえない」人の差はどこにあるのだろう。ちなみに私の母親は「霊がみえる人は勘がいいんだ」と言っていた。今の所私が一番納得できる説だった。


ブラックホールについてはキーワード解説が非常に詳しいですが、宇宙情報センター/SPACE INFORMATION CENTERあたりも参考にすると理解が深まるでしょう。