はてな公聴会

はてな公聴会第2回っていうなんかおもしろいことやってたみたいだけど、もはやついて行けない(爆)
けれど近藤社長の日記(http://d.hatena.ne.jp/jkondo/20050429)で

誤爆が多いから消しました、という行為への判断をする必要があると思った

とあったので、「誤爆」に対するはてなの公式見解が近々示されそうな予感。誤爆回避を積極的に行っていた者としてはこの行方が非常に気になります。公式見解が出れば、この件に関して文句を言う人は出なくなるでしょう。ただ「意味」「心を読み取る装置」「暑い」のように、誤爆要素がなくてもキーワード論争は発生するおそれがありますので、その辺をどうしていくかが課題になりそうです。


現状、誤爆を生むキーワードに対する削除が問題になっていますが、これを認めるか認めないかということを考えると、どちらもスマートではありません。
もし誤爆による削除を認めないとすると、「スト」や「でつ」のような、大量のキーワードの自動リンクを阻害するほどの深刻な被害をもたらすキーワードさえも存続してしまうことになります。このようなキーワードは、存在意義の一つである自動リンク的側面を満たしているとは言えないのではないでしょうか。
ただ誤爆による削除を認めるとすると、誤爆回避キーワード登録による回避で十分カバーできるようなキーワードさえも削除されてしまう可能性があります。辞書的価値は高いが誤爆するキーワードが削除されてしまうということも想定され、この場合もキーワードシステムに悪影響を及ぼしそうです。
従って誤爆による削除を認めた上で、どこかで線引きをする必要があるのですが、現実問題として、id:n_kakka:00000306で私が考察したような事項を考慮した上で、誤爆の被害を客観的かつ定量的に見積もることが必要になってきます。ただこれは非常に困難です。そもそも誤爆の定義が明確になっておらず、また誤爆を判断するのは人間であるため、どうしても主観的側面をぬぐいさることができないからです。
現在リンクスコアが導入されていますが、これは誤爆問題に対しても一定の効果をもたらしました。自動リンクして欲しくない誤爆誘発キーワードは、投票によってリンクが下がっていくからです。
そこで私は、リンクスコアが一定値(たとえば10)より下がったキーワードは、自動リンク機能を停止する「機能停止」状態を作るのが妥当だと考えます。その発動条件はもっとよく吟味する必要がありますが、これならば誤爆に対して削除で応じる必要がなくなり、誤爆容認派・誤爆削除派双方が納得できるのではないでしょうか。もちろん、機能停止になったキーワードは、ある程度期間をおいた上で再評価する必要はあるでしょう。しかし、上手く運用すれば「心を読み取る装置」のようなキーワード論争に対しても効果を発揮できると思います。
是非ご検討下さい。>id:hatenadiaryさま