機動戦士Zガンダム 恋人たち

名駅のピカデリーで見てきました。以下ネタバレを含むため「続きを読む」に格納。
今回のサブタイトルは「恋人たち」ということで、いろんなカップルが出てきました。Zガンダムってこんなにカップルがいた、ってことに初めて気がつかされた気がします。御大曰く、なるだけ普通の映画にしたかったらしいので、そういう意味では、人間関係にかなり重きをおいたのは正解だったと思う。ただ、元々Zガンダムはごちょごちょしてるので、完全リメイクにせずTV版の画を使った以上、そのごちゃごちゃした感じを完全に免れることはできなかった。まあ上映時間の関係でストーリー進行がものすごく速いってのもかなり影響してると思うが。全体としてはすっきりした流れになってるとは思うし、要所要所で盛り上がれると思うので、見て損はない。
今回の主役はやはりフォウ・ムラサメだったわけだが、登場時間がすごい短く感じた。パッと出てきて、あっという間に死んでいった。カミーユがフォウと別れたあと、そんなに悲しんでいないように見えるのは、死んだことを知らないからだろうか。けど、登場時間が短い割にシーンは印象に残っているのはさすがか。
声をあてたゆかなは、声を低めに抑えてかなり頑張っていたと思うが、声が昂ぶると残念ながら雪城ほのかにしか聞こえない。あとニューホンコンのカミーユとの会話とかの印象的なシーンでは、昔のイメージが邪魔をしてしまう。やはり私にとっての「永遠のフォウ」は島津冴子なんだなあ、と再確認するのだった。TV版を未見の人なら、違和感なく楽しめるのだろうな、とは思った。
一方、声優が変更されたもう一人の重要なキャラクター、サラ・ザビアロフの方だが、こっちはそもそも演技がうまくない。池脇千鶴ティターンズとかエゥーゴとか言ってるのはある意味新鮮だが。サラは次作にも登場するはずなので、もうちょっと声優としての演技を磨いて欲しい。なお、フォウよりこっちの方が違和感を感じたが、新しいキャラとしてみればこれはこれでいいのかもしれない。
あと、一作目を見たときも同じだったのだが、旧作画と新作画のギャップを相変わらず感じてた。エイジング処理をしてるので、映像の調子としては一緒のはずだが、何でギャップを感じるのか考えてみた。一つは作画監督が違うってことと、もう一つはTV版の映像はもともと4:3のテレビ画面を想定して作られたのに、それを無理矢理ビスタサイズの大画面で見せてるからってことじゃなかろうか。
ちなみに、ヘンケンがものすごい積極的になっているのが個人的にはかなりツボでした。カツ・コバヤシをラーディッシュ付きにする交換条件にエマ・シーンを要求するとは。
あと気になった点。

  • ダカールの演説は無し。尺の関係上仕方ないところではある。
  • ハマーン専用ガザCキター。久しぶりに怖いハマーンを見た気がした。北爪ハマーンに毒されてしまったのか?(笑)
  • 女性キャラの新規作画はかなり良い。エマとかファとか特に。ベルトーチカも良い。