民主党小沢代表辞任

一報を聞いたときはまさか、と思ったが、辞任会見の内容を知って得心がいった。
あくまで推測だが、参院選は勝利したものの、まだ政権担当能力が足りてない(ので衆院選は勝てるかどうか分からない)民主党に、手っ取り早く力をつけさせるために大連立しようとした*1のだが、受け入れられなかったということなのだろう。まあ劇薬っちゃあ劇薬だが。
福田首相との安全保障政策に関する合意内容(下の引用文参照。)ってのも、小沢氏の案のほぼ丸呑みで、これだけ譲歩を勝ち取ったのなら上出来だ、と思ったのだが、民主党役員会はノーということだった。どちらが正しいかは難しいところだが、次の衆院選に勝てると思っている人々なら、断るのが普通だろう。

  1. 国際平和協力に関する自衛隊の海外派遣は、国連安保理、もしくは国連総会の決議によって設立、あるいは認められた国連の活動に参加することに限る。したがって特定の国の軍事作戦については、わが国は支援活動をしない。
  2. 新テロ特措法案は、できれば通してほしいが、両党が連立し、新しい協力態勢を確立することを最優先と考えているので、連立が成立するならば、あえてこの法案の成立にこだわることはしない。

産経新聞から引用)

今の民主党の政策はどう考えても実現性に難があるからなあ。もうちょっと現実的になってほしい、というのは小沢代表も感じていたのだろうな。そもそも、二大政党制で、外交や防衛で政策が全く異なるってのはあまり考えられないと思う。もう少し民主党は現実を見てほしい。
さてこれからどうなる。というか今の状況で政治が混乱してていいはずないんですけど。ただ確実に言えるのは、今回の一件で得をしたのは福田首相であり自民党ってことだ。

*1:大連立で政策協議していけば、民主党も成長できるし、予算案通した後での解散総選挙では、改めて政権奪取を狙えばよい。