公取委、放送での包括契約でJASRACに排除措置命令

売上の何%かを著作権料としてJASRACに納める包括契約(いわゆる「どんぶり勘定方式」)は、他の業者の新規参入を妨げるのでやめなさい、と公正取引委員会が言ったわけですな。
元々、使った曲を1曲ずつ勘定するのが面倒って言う放送局からの要請に答える形で包括契約を導入したのだと思うので、今回に限ってはJASRACだけが悪いわけではないのだが、公取委的にはそれで儲けている方を指導するしかないので、JASRAC排除命令、という形となりました。
これがたとえば3社くらいで競合していたのなら、包括契約は契約者の利便性を高めるので全然OK、ということになったのだろうが、事実上の独占状態なのだから、公取委が文句つけるのも仕方がないだろう。放送局にしてみれば、JASRACとさえ契約してれば、非JASRAC曲はごくごく少数なわけだからまあいいかということになるし。
ちなみにJASRACは猛反発、不服として審判請求するようです。JASRAC VS 公取委のガチンコバトル、目が離せません(笑)