ニンテンドー3DS体験会in幕張メッセ その3

最終回のその3では、体験会で撮影した数少ない写真を紹介すると共に、全体的なまとめをしたいと思います。

体験会の様子

体験会では、ショーケースに入れて本体や付属品のバリエーションを展示していました。結構記念写真スポットになっていたようです。体験会に先立ち公開されたローンチタイトルのパッケージも見えます。


ちなみに、嵐が3DSをプレイしている巨大なパネルが入り口付近にあって、それも携帯電話などで撮影する人がけっこういましたね。


また、各ブースのおおよその待ち時間を、まとめてパネルでアナウンス。何だか遊園地みたいです。一番混雑していたのはゼルダの伝説、その次がレイトン教授だったでしょうか。特にゼルダは最大100分待ちというすごい状況。メタルギアソリッドなどはお昼頃こそ混んでいたものの、徐々に待ち時間は少なくなって、最後の方は待たずに見れたようです。

帰る時には、パンフレットの入った袋をもらいました。「禁無断転載」とあるので、写真は表紙だけしか出せませんが、ニンテンドー3DSの主要機能をはじめとして、発売予定のタイトルや、内蔵ソフトウェア、簡単なスペックについて書いてありました。

ローンチタイトル・ソフトウエア

ローンチタイトルは8タイトル。うち任天堂nintendogs+catsの1タイトルのみというラインナップになっています。
任天堂が高いソフトウェア開発力を持っているが故に、歴史的にサードパーティ製ソフトは、なかなか売れにくいという状態が続いていました。今回は任天堂が同日発売を1タイトルに抑えたことで、サードパーティへの配慮がうかがい知れます。
また、体験会でもかなりスペースを割いてサードパーティを紹介。ステージでもコナミカプコンレベルファイブといったメーカーが登壇していました。
ただローンチタイトルや、今回発売予定のソフトウエアは、ほとんどが続編というのが気になりました。もしかしたら企画力が下がっている、という悪い方向なのかもしれません。せっかく新しい機能が追加されている3DSですから、新規ユーザー取り込みのため、サードパーティも含めて、完全新規タイトルを作ることは頑張って欲しいです。

価格について

ニンテンドー3DSは、現行Wiiよりも高い、25000円という価格設定ですが、値段だけ聞くと高いと思うのは間違いないです。しかし、実際にプレイしてみると、この価格も仕方がないかなと思いました。裸眼立体視インパクトは強烈ですし、ジャイロセンサーや二眼カメラ、すれちがい機能など、これでもかというくらい新たな機能が追加されています。
ただし、多くのユーザーは試遊せずに購入を決断するでしょうから、価格に対する意識のギャップを埋めるのは、なかなか一筋縄ではいかない問題ではないでしょうか。その対応策としての体験会は、今後もホビーフェアやアウトレットモールなどで実施されていくと発表されていますが、ゲームショップでの店頭展示なども検討していくものと私は予想します。
ちなみに、SDカードが付属していたり、内蔵ソフトウエア用のARカードが付属していたりするので、製造コストをさげるとともに、付属品を一部省略することによって値下げというのは将来あり得る話でしょう。

まとめ

今回の体験会は、任天堂にとってはかなりのチャレンジだったと思います。任天堂にとってニンテンドー3DSは、初めて最先端技術(裸眼立体視)をメイン機能に採用したゲーム機であり、しかもその機能は体験しなければ絶対に実感できない。ユーザーへその魅力を伝えるために体験会を開催したのは当然の帰結と言えるでしょう。
ニンテンドーDSで携帯ゲーム機の覇権を握った任天堂ですが、ここに至って更なるチャレンジをしてくるというのは、やはりiPhoneAndroidなど、スマートフォンがゲーム機の市場を侵食してきているという危機感からに他なりません。普通にスペックを向上させただけでは、スマートフォンとの差別化ができないため、これまでの方針を修正してまでもオンリーワンの機能を搭載することが必要だったわけです。
体験会に対する力の入れようからもその気合いの入り方が見て取れます。任天堂の幹部やプロジェクト責任者が次々にステージへ登壇してのパフォーマンス。しまいには社長まで登場する有り様です。それだけ生のユーザーの反応を知りたいというのもあるでしょう。
今後ソニーがPSP2を発表してくるでしょうし、iPhoneなどのスマートフォン陣営との競争も激しくなるでしょう。その中で裸眼立体視という武器を持ったニンテンドー3DSはユーザーに受け入れられるのか、これは見物です。