今日のキーワード:紺野さん

これも長い間議論になっているキーワード。
確かに、ほとんどの言及が「紺野あさ美」に関するものになっている。8割くらいが当たっているような感触である。

キーワードとしての存在意義

さて、このキーワードの存在意義は、先述の「かわいいよ」と同じく、日記の捕捉(すなわち自動リンク的役割)にあると思われる。編集履歴を追ってみたが、残念ながら現状では「『紺野』姓を持つ人物に対する敬称」以上の解説は書かれていない。解説(すなわち百科事典的役割)については、将来にわたって発展性を見込むことは難しいと思われる。
では、自動リンク的役割に存在意義を絞った場合、このキーワードの存続についてどのように考えればよいか。キーワード「かわいいよ」の時と同じく、捕捉した情報がどれだけ統計的に有意なデータを与えてくれるかが、存続すべきかどうかの分岐点となるであろう。登録された文字列が一般的に用いられる表現であっても、はてなにおいてある特定事象を指すことが多ければ、「はてなのキーワード」としては成立要件を満たすと考えられる。
今回の場合、「紺野あさ美」に対する言及が8割程度を占めているので、特定事象(この場合は「紺野あさ美」)に関する言及を集める目的は達成されており、自動リンク的役割は満たされていると言える。この点において、キーワードの存在意義はあると言えるのではないのだろうか。

解説の妥当性

だが、今回の文字列に対し「紺野あさ美を指す言葉」という解説を書くことには疑問を感じる。たとえはてなにおいて「紺野さん」という文字列が「紺野あさ美」を指すことがほとんどであるとしても、それはあくまで「はてなでは『紺野さん』は『紺野あさ美』の意味で用いられることが多い」ことを示すだけであって、それをもって「紺野さん=紺野あさ美を指す言葉」と定義することはできない。はてなでの言及日記の傾向はあくまで補助的解説にとどめ、主たる解説はやはり「『紺野』姓を持つ人物に対する敬称」とすべきではないだろうか。

カテゴリー別に登録することの妥当性

また、現在異なる解説で2つのキーワードが作られているが、主たる解説が「『紺野』姓を持つ人物に対する敬称」であるとするなら、両者の意味は同一であるから重複登録である。重複であっても何らかの違いを表すことができれば、両立を検討する余地はあるのだが、一般カテゴリーとアイドルカテゴリーで分離するメリットはあまりない。
そもそもカテゴリーは日記上での自動リンクを行うか否かを選択するために存在しているのだが、一般カテゴリーははずすことができないため、キーワードを分けることは無意味である。むしろ、リンクスコアが分裂してしまうデメリットを生んでいる。重複登録として削除するのが妥当だと考えられる。

結論

キーワード「紺野さん」は一般カテゴリーキーワードとして存続し、解説は以下のように書くべきである。

「紺野」姓を持つ人物に対する敬称。
はてなダイアリーにおいては、「紺野あさ美」の意味で用いられることが多い。

重複登録されているキーワードは削除すべきである。

蛇足

なお、「紺野さん」と言うキーワードの存在が、キーワード「紺野」の言及日記に対するフィルタリングの効果を持っていることも、存続のメリットとして挙げられる。はてなでは「紺野さん」は「紺野あさ美」を表す言葉として言及されることが多いため、「紺野さん」が存在することで、キーワード「紺野」から「紺野あさ美」に関する言及の多くを除外できるわけである。キーワード「紺野」の言及を調査する人が存在するのかどうかは、また別の話であるが。