ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 鑑賞1回目

梅田ブルク7で観てきました。日曜の午前中でしたが結構人はいました。8割方は埋まっていたように思います。客層がかなり若く、私のようなオタクっぽい人はそんなにいませんでした。一般化したということでしょうか。
パンフレットはネタバレ前提のようで、きっちり封印がされてました。考えようによっては、閲覧用と未開封保存用で買わせるという作戦ともとれますが。
フリーペーパーの有料版(どんなやねん)であるEVA-EXTRA04は、置いてませんでした。初日に売り切れたのかな?

感想

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前回は「これおもしろいやんけ!」ってスカッと終わった感じを受けたのですが、今回は「これすごいおもしろかった、次のはどうなんねやろ」という感じを受けました。「序」が映像で驚きを与える作品だったのに対して、ストーリーで驚きを与える「破」ということなのでしょう。ストーリーの情報量が多いんですが、飽きさせませんでした。
序と同じく、旧作の原画から起こしたシーンを再構成していますが、旧作とは全く違うニュアンスになっていて、素材を再構成してこうまで違うものを作るか、と感心しました。

大きな流れとしては特にシンジを始めとする子供達が、他者との関わりを求めて一歩踏みだそうとする、そういうところに重点が置かれていたように思います。つかあのレイが食事会を企画するって、旧作では考えられなかった進歩です。ADVANCEです。


今回新しく出たマリですが、パンフレットにもあるように「破」を体現するような「壊し屋」としての位置づけでした。エヴァのキャラはみんなスネに傷持つような、うじうじ悩んでたり、しんどい過去を引きずってるようなキャラばかりなんですが、今のところマリにはそういう負の側面が見られません。「エヴァに乗るかどうか悩む人もいるのね」みたいなことをシンジに言うあたり、エヴァの中ではかなり異質です。まあ妙に古くさいところとか、眼鏡とか、台詞回しとか、匂いフェチとか、いろいろあざといところはあるんですが、まあ「あり」でしょう。


対照的に、ストーリー構成上、若干割を食った感じになってしまったのはアスカでした。100分という尺の中で、トウジも含めてエヴァ搭乗者たちを描くのはしんどいということもあり、旧作ではトウジが乗っていた3号機にアスカが乗ることになってしまいました。旧作見た人ならそもそも「3号機乗る=死亡フラグ」なんですが、食事会を企画してたレイの代わりに志願する、起動試験前にミサトに電話して「ありがとう」とか、もう死亡フラグ全開もいいところです。
案の定、ダミーシステムでシンジの制御を離れた初号機にフルボッコにされて、最後粘着物が着いたエントリープラグをアマガミ(笑)されてしまう結果と相成りました。にしてもフルボッコ中のBGMが「今日の日はさようなら」ってどんだけ悪趣味やねん。前作でも、クラシックを使ってミスマッチな感じを出そうとしてたのでしょうが、逆にエヴァが新しい表現を切り開いた感じになってしまいました。今回は見る人にわかりやすく違和感を伝えるために日本の歌謡曲にしたのでしょう。今シリーズの庵野監督は本当に親切です。
で、アスカですが、予告に出てたので死んではいないようですが、なんか「Let's Party!!」とか叫ぶ奥州筆頭みたいな感じになってました(笑) 一応旧作EOEで左目をやられたアスカを彷彿とさせますが、こればかりは何とも言えません。


EDテーマは「Beautiful World」の新アレンジバージョン。最後の予告で「次回、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q Quickening」って「急」じゃなくて「Q」ですか。


とりあえず1回目はこんな感じ。まだ家に前売り券があるので、もう1回は見に行こうと思います。