東京小旅行:東京国立博物館 平常展 刀剣

東京小旅行のエントリ続き。私がわざわざ自腹を切って一泊した理由は、実は土偶展だけではありません。東京国立博物館の平常展で、これが出品されていたからです。

天下五剣の一振り、名物 童子切安綱!
平安時代の名工、安綱の傑作です。この細身で腰反りの力強い刀身、これを国宝と言わずしてなんと言おうか。これを見るために、我々は三年待ったのだ!(笑)
「童子切」という異名は、その昔源頼光が、大江山に住み着く鬼酒呑童子の首を、この刀で切り落とした伝説に由来します。いやあ、これはいいものを見させていただきました。


しかも、今回は安綱だけではなく、国宝「名物 観世正宗」も出品されてました。

能楽師の観世家が所持していたことに由来するこの刀、多くの正宗と同様に無銘です。正宗は自身の作品への絶対の自信から、銘を刻むことは希でした。実物を見て納得、これは流石に作れないよな。


刀剣の見方は素人な私ですが、これらの刀が最上級の品であることは、さすがに分かります。
3月初めまで展示されているので、興味のある方は、東京国立博物館へ足を運んでみてはいかがでしょうか。一見の価値ありです。