福岡観光:九州国立博物館

http://www.kyuhaku.jp/
太宰府天満宮の南西の丘陵地には、九州国立博物館があります。せっかくなので、行ってきました。
脇にある長いエスカレーターを上り、虹色の照明効果が施された動く歩道のトンネルを抜けると、波のような形をした、ガラス張りのものすごく大きな建物が。これが九州国立博物館です。

行ったときには特別展「馬」が開催されており、入り口前の広場には競馬のゲートが置いてあったり、ポニーがいたりと、特別展を盛り上げる雰囲気がありありと見て取れました。
しかし今回の私は、馬にはあまり興味がなかったので(笑)、平常展のみです。

館内の構造

1階がエントランスと体験ゾーン、3階が特別展示室、4階が平常展の 文化交流展示室です。
エントランスから4階までが吹き抜けになっていて、広さを生かした、非常に開放感を感じる空間になっています。
ちなみに、エントランスにも馬展協賛のJRAによる競馬の展示が行われていました。子ども向けなのかなんなのかよく分かりません(笑)

文化交流展示室(平常展)の紹介

通常の博物館だと、小部屋が順番につながっているような構造になっているのですが、ここはそうではなくて、大きな部屋の中に、小さな小部屋がくっついている構造になっています。従って、順路というものが存在しません。大胆な構成だと思いました。好き勝手に色々見れるというのは良いです。
また、展示室内はかなり暗いです。東京国立博物館法隆寺宝物館とまではいきませんが、やはり見づらいです。黒を基調とした内装にすると、こうなるのは明らかなので、狙ってやってるのでしょうが。
ちなみに、展示室の暗さは、公式サイトの「よくある質問」にも書かれています。やはりいろいろな人が指摘してるのね。

その他感想(というか不満)

正直言って、他の3つの博物館に比べて、展示物が若干貧弱。館所蔵の品は少なく、ほとんどが借り物なのは致し方ない所でしょうか。


しかし、一番不満な点は、他の国立博物館の平常展では撮影可能なのに、この九州国立博物館では一切撮影が許可されていなかったこと。
実はこれに気づいたのは、てっきり可能だと思って撮ろうとしたら、警備員に烈火のごとく怒られたからでした。まあ確認しなかった私が悪いので仕方がないのですが。
怒られた警備員に話を聞くと、撮影を許可しないという契約で美術品を借りているそうです。寄託品が多いのがここに影響してくるとは。契約があるのが分かりますが、それを理由にするのは、見る人には関係ないでしょう。仮にも国立の名を冠する博物館で、個人利用での撮影も禁止するのはいかがなものでしょうか。是非改善すべきだと思います。
ちなみに、あとで撮影禁止の表示を探しましたが、入り口の端にかなり分かりにくい形でしか出ておらず、展示室内には全く表示がありません。これではなかなか気づくのは難しいでしょうね。



まあいろいろ文句を書きましたが、受付のお姉さんは非常に親切でした。いろいろ説明してくれて、来訪者を楽しませようという気持ちが感じられました。
まだ新しい博物館なので、これから徐々に改善していってくれることを願っています。