広島観光:原爆ドーム

福岡で太宰府天満宮九州国立博物館を楽しんだあとは、新幹線で広島へ移動しました。というのも、広島はいつも通過するだけで、まともに観光したことがなかったため、今回は良い機会だったわけです。

原爆ドームへ向かう

まずは、路面電車(広電)に乗って、原爆ドームへ向かいました。広島駅からは、2番または6番の電車に乗ると原爆ドーム前に直行できます。休日と言うこともあって、車内はかなり混んでいました。
原爆ドーム前電停で降りると、原爆ドームがすぐ目の前に建っていました。

原爆ドーム


原爆のおぞましい被害を伝える「負の遺産」として、世界遺産に指定されている原爆ドーム。映像や写真では知っていましたが、現物を見た時の衝撃はやはり重いものがありました。
一発の爆弾で焦土と化した広島の街で、爆心地付近にあり、激しい爆風と衝撃を受けながらも倒壊しなかった原爆ドーム。原爆の悲惨さを伝えるために残った、悲しい奇跡と言うほかないのでしょう。

平和記念公園の祈念碑群

http://www.pcf.city.hiroshima.jp/virtual/VirtualMuseum_j/tour/tour_mai.html
原爆ドームから川を隔てて対岸、過去には中島地区と呼ばれた一帯が、現在では平和記念公園として整備されています。
公園内には様々な祈念碑・慰霊碑がありますが、最も有名なのは、原爆死没者慰霊碑広島平和都市記念碑)です。

家の屋根のような形をしているのですが、これは埴輪をイメージしており、屋根の下に安置される原爆死没者名簿を守るように配置されています。
平和記念資料館を背に、この慰霊碑を見ると、ちょうど原爆ドームが見えるような位置になっています。意図的になされたものでしょうが、感じ入るものがあります。
ここに着いたときはすでに午後4時になっていましたが、慰霊碑の前にはたくさんの人々が集まっていました。ツアー客も、ガイドが話す内容に熱心に耳を傾けていました。
この公園は憩いの場ではありますが、のどかな中にも凛とした雰囲気が窺える不思議な場所でした。