仮面ライダーW FOREVER AtoZ 運命のガイアメモリ 感想

実家に戻って、なんばパークスシネマで見てきました。3Dもやっていましたが、目が疲れるのと、金券ショップで買うチケットが使えなくなるのもあって、通常版にて鑑賞。
18:50の回で見たのですが、ガラガラ。平日だし、まあこんなもんでしょうか。

あらすじ

ガイアメモリの最新型「T2メモリ」が、輸送中に何者かによって襲われ、風都中にばらまかれてしまった。
AからZまで26個のT2メモリを見つけだして欲しいと、国際捜査官のマリアから、翔太郎の元へ依頼が来る。美しいマリアに、母の面影を重ねるフィリップ。
実はメモリを襲ったのは大道克己率いる国際テロリスト「NEVER」。彼らは新たなメモリの力で風都を支配することをもくろんでいた。26個のメモリの内、克己が持つエターナル(E)のメモリは、おそるべき能力を持っていた・・・。
残る25個のメモリを巡って、仮面ライダーW仮面ライダーエターナルの戦いが始まる。

感想

以下ネタバレを含むので続きを読むに格納します。
まず、非常に脚本が丁寧だと思いました。特撮作品にありがちなツッコミどころもほとんどなく、きっちり伏線も回収していました。三条陸はかなり頑張ったものと思います。最後に風都タワーが破壊されますが、本編でもそのことが触れられており、本編との整合性もきっちり考えていたのはさすがです。
バトルでは、近年の特撮ではあまり見られない、バイクでのバトルに力を入れていました。いろいろな撮影上の制約のある中で、Wがバキバキ雑魚をなぎ倒していくのは爽快でした。後半Wが復活してからのバトルは、お約束とばかりに全フォームを順番に使っての大乱舞。CGも駆使して、迫力あるバトルを見せてくれたと思います。
オールドファンに対するサービスも忘れていません。作中、翔太郎一人で変身して仮面ライダージョーカーになるのですが、必殺技が「ライダーキック!」「ライダーパンチ!」(笑) しかも効果音も昔のライダー、さらにバイク上での変身など、オマージュ満載です。もし翔太郎が一人でライダー稼業をしていたら、こうなっていたんでしょうね。
ゲストキャストについて。悪のライダーを演じる大道克己役のSOPHIA松岡充は38歳なんですが、年齢を感じさせない好演でした。童顔ということもあっていろいろ得をしていますね。マリア役の杉本彩は、さすがにちょっと年を食ったなーという印象がありました。あと、NEVER構成員の一人に須藤元気がいましたが、まさかのオカマキャラ。しかも結構堂に入っている。意外な一面を見れた気がします。
全体的に良作と言えますが、唯一難点を挙げるとすれば、このストーリーでお子様がついてこれたのかな、という所。ストーリー重視で、しっかりした破綻のない脚本は、子どもが喜びそうなめちゃくちゃな展開にはしづらい所があります。前回のライダー大戦2010と比べると、派手さという意味では少なかったかなと思いました。ま、最後のエクストリームGXは迫力十分でしたが。
最後に、今回一番受けたセリフ。Wが「さあ、お前の罪を数えろ!」と見得を切ったのに対して、エターナルが一言。
「今更数え切れるか!」