坂東三十三所の旅 小田急沿線編

長かった残暑もやっと和らぎ、過ごしやすい季節になってきたので、久しぶりに坂東三十三所札所巡礼に行ってきました。
今回のターゲットは、小田急沿線。小田急沿線には4ヶ所の札所があります。どれもこぢんまりとした静かな寺ばかりでした。

第五番札所 飯泉観音

まずは新宿から急行で小田原まで移動し、飯泉観音へアプローチ。正しくは飯泉山勝福寺といい、小田原城の鬼門を守護する寺として代々北条氏の保護を受けてきた由緒ある寺です。
小田原駅に到着し、ガイドブック通りにバスに乗って寺まで行こうとしたのですが、このバスがまた本数が少ない。小田原駅から飯泉観音までは湘南バスで15分程度なのですが、1時間に2本、時間帯によっては1本しかありません。私が到着した時はタイミングが悪く、40分くらい待たないと行けない状態。仕方がないので、観光案内所で相談してみると、箱根登山鉄道大雄山線井細田駅から歩いて行けることが分かりました。
井細田駅から国道沿いに北東へ進み、橋を渡ってすぐの交差点「飯泉橋東」で左折。川沿いに進み、Y字路を右に進んでまっすぐ行くと正面に飯泉観音が見えます。井細田駅からは徒歩15分程度。

左が観音堂、右は二宮金次郎像です。本尊は十一面観音で、鑑真が唐から持参したものと言われています。また、二宮金次郎は18の時この寺を参拝し、観音信仰に目覚めたらしい・・・とのこと。


帰りはちょうどバスの時間に合わせることができたので、バスに乗って新松田まで移動しました。

第七番札所 金目観音

新松田駅から再び小田急に乗って、秦野まで行きます。急行に乗ったのですが、ここら辺は急行と言いつつ全列車が停車します。結構時間かかります。
秦野駅周辺では、明日が「タバコ祭」らしく、祭の準備が着々と進められていました。秦野駅から、平塚駅行きの神奈川中央バスに乗って約25分、「金目駅」という名前のバス停で下車。この「金目駅」、駅と名が付いてますが電車などは一切通っていません。遥か昔に馬車の駅があったそうです。
金目駅バス停からは、お寺はすぐそこです。金目川のほとりに、金目山光明寺(通称金目観音)はあります。
本尊聖観音菩薩像を安置する厨子は、室町時代の作で重要文化財。ただし私が行った日は、たまたま参拝者の団体がお堂の中でお経を上げていたので、中を詳しく見ることはできず。ちょっと残念。
写真はうちの凛子と撮ってみました*1

第八番札所 星の谷観音

金目観音に行ったあとは、秦野駅へ戻って、電車を乗り継いで座間駅まで行きます。座間駅から徒歩5分くらい歩いた所に、妙法山星谷寺、通称星の谷観音があります。
星の谷観音には七不思議があると言われており、その最たるものが国指定重要文化財の銅鐘。通常梵鐘には両側に1つずつ撞く所があるのですが、ここの鐘には1つしかありません。

実は星谷寺に到着した時には既に午後四時。このままだと飯山観音が行けなく恐れが出てきたので、いろいろ見て回りたかったのですが、泣く泣く出発することにしました。

第六番札所 飯山観音

最後の目的地である飯上山長谷寺飯山観音)は、本厚木駅から宮ヶ瀬行きバスで約35分ほど行った所にあります。バスを降りるといきなり「飯山白山森林公園にようこそ」という看板が出迎えてくれます。なんかハイキングコースがあるらしいです。

境内までは坂道と階段です。午後五時の閉門ギリギリに到着したため、疲れた体にむち打ってダッシュで駆け上がりました。
到着したら、既に本堂の扉は閉まっていました。

「間に合わなかったか…」と思いましたが、朱印は受けることができました。平日ということで、五時より早く店じまいしてしまっていたようです。
時間があればハイキングコースも行きたいなとか思っていたのですが、今回は全然無理。仕方がないので、門の脇に咲いていた、秋の訪れを告げる彼岸花を撮影して、終わりとすることにしました。

*1:実は普通に撮るのを忘れてしまいました(笑)