はてなキーワードのユーザーによる削除機能廃止

http://d.hatena.ne.jp/hatenakeyword/20101118/1290077972
はてなキーワードのユーザーによる削除機能が、ついに廃止された。削除予定カテゴリーがなくなり、はてなへの削除申請という形になる。
これまで削除合戦が繰り広げられてきたり、嫌がらせの一種として正常なキーワードが削除予定にかけられたりということがたびたび起こっていた。しかし、その様な場合でも、基本的はてなはユーザー同士による議論に任せるスタンスは一定していたように思う。むしろほとんど干渉せず、放置に近かった。
しかし、ここに来てそのスタンスを転換し、「ユーザーによる自治」を諦め、削除機能を自らのコントロール下におくことにしたのはどういうことか。今更感が漂う。
はてなキーワードリニューアル時に「投票やパブリックコメントの仕組みを用意する」とのアナウンスがあったが、現在まで用意できてはいない。はてな内のリソースの問題もあろうが、尖ったシステムが売りだった(と私自身はおもっている)はてなが、システムを準備できなかった結果、一番安易な方向に変更に走ってしまったのは残念である。
思うに、ユーザーによる自治が成り立つのは、そのコミュニティに対して意欲的なボランティアがいてこそである。今のはてなキーワードに何か彼らを引きつける魅力はあるか。私自身、最近のはてなキーワードには興味を持てなくなっている。
もちろん世代交代が進むのは仕方がない。新たなユーザーを取り込むことができず、コミュニティが維持できなくなったのが、この決断の背景にあるものなのではないだろうか。そう思うと、少し寂しい気もする。