国会開設120周年記念国会特別参観に行ってきました
http://www.gikai-kaisetsu120.go.jp/sankan/sankan.html
土曜日に、国会開設120周年を記念して、国会議事堂の中を見学できる「国会特別参観」があったので、行ってきました。
前日は朝から大雨だったので、晴れるか心配だったのですが、風が強いこともあって雲一つない快晴。議事堂の写真もとても美しいものがとれました。あとは後ろのビルさえなければ・・・(笑)
国会議事堂ですから、当然ながら警備は厳重。当たり前のように手荷物検査が有りましたし、ものすごい人数の警備員が巡回していました。
中央玄関
まずは中央玄関から見ていきましょう。中央玄関は、天皇陛下をお迎えするときや、当選議員の初登院時などにしか使用されません。やたら重厚なブロンズの扉も、滅多に開かないため「あかずの扉」と呼ばれているそうです。
二階の中央広間に上がって天井を見上げると、ちょうどピラミッド状になっている部分を下から見上げる形に。2階から6階までが吹き抜けで、法隆寺の五重塔より高い天井は圧巻です。さらにステンドグラスがはめ込まれていたりして、金に糸目をつけない豪奢かつ重厚な造りは、欧米列強に追いつこうと遮二無二ひた走った当時の日本を思い起こさせます。
中央広間には、国会開設に尽力した三人の政治家、板垣退助、大隈重信、伊藤博文の銅像が立っています。実はもう一つ銅像を置くための台座があるのですが、銅像はありません。誰かの像を新たに置く予定だったのか、今となっては謎です。
衆参両院は、中央部分と回廊でつながっているので、中庭が左右それぞれ1ヶ所ずつ存在します。石畳のシンプルですが美しい庭です。
参議院
正面から向かって右側の参議院から見学です。参議院は通常時でも、平日なら予約なしで見ることができます(本会議開催日など例外あり)。
閣議室と大臣室。実際の閣議は閣議室で行われ、大臣室は総理大臣がくるのを閣僚が待つ部屋だそうです。閣議の後で撮影するのは大臣室かな?
続いて、いよいよ参議院議場へ。てっきり傍聴席からの見学かと思っていましたが、議場の中まで入って見学することができました。一般人でごった返す議場というなかなか希有な光景です(笑)
壇上の席や演壇には分かりやすいように、誰の席なのか表示がされています。ちなみに議長席の更に奥には、天皇陛下がお座りになる「お席」があります。
議場は半円形。貴族院の名残で460席がありますが、実際に使われるのは242席です。議場内からと、傍聴席からの写真を撮っておきました。
委員会室。ここで予算審議などが行われます。
御休所
天皇陛下が国会にご臨席なさる際に、使用される部屋。ガラス張りで中には入れなかったため、詳細はわかりませんが、壁の造りや調度品が半端なく豪華なことだけは分かります。話によると総檜造の本漆塗りだとか。
衆議院
衆議院は参議院とほぼ対称の構造ですが、議場は微妙にデザインが違います。参議院では議長席の後ろにあった陛下のお席が、議長席の上部に位置しています。残念ながら参議院とは違って、議場には入ることはできず、基本的に傍聴席からの見学となりました。
議員控室
議員控室にはいろいろ面白い部屋がありました。
まずは民主党代表室と自民党幹事長室。
民主党小沢元幹事長不正資産追及チームと鳩山前総理巨額脱税追及チームの部屋。「元」と「前」が後から追加されてるのが何か微妙な感じです。
ほかにも公明党やら社民党やら各政党の部屋がありました。
まとめ
国権の最高機関たる国会が開かれる場所とあって、歴史と威厳を感じさせる、文句ない造りでした。明治時代の人々は、国会議事堂を建てることで、列強に並び立つ国力を示そうとしたのでしょうね。良い経験をさせてもらいました。