「英国王のスピーチ」を見てきました

http://kingsspeech.gaga.ne.jp/
家族でTOHOシネマ梅田で見てきました。
アカデミー賞作品賞を受賞した作品と言うことで、注目度も高く、レイトショーだというのに結構な人が入っていました。
ストーリーとしては、第二次世界大戦の少し前、吃音に悩むイギリスの王様が、吃音を克服して立派なスピーチを行うようになるまでを描いた作品です。

感想

そんなに浮ついた派手な場面もなく、結構淡々と進む作品です。ただ要所での締め方盛り上げ方が良いので、最後まで楽しむことができました。また、どもりというのは心の病であるということを改めて教えてくれる作品です。散々努力して失敗したあとの最後の長いスピーチのシーンはなかなか感動します。
出演者では、吃音(どもり)に悩むジョージ6世を演じたコリン・ファースの演技が良いです。演技としてわざとどもるのを見たのは芦屋雁之助以来かも知れません。また、ジョージ6世の妻エリザベスを演じたヘレナ・ボナム・カーターも地味に良い。個性の強い女優なので、いつもは派手な役回りが多いのですが、今作では夫を助ける良き妻として抑えたポジションに徹しています。演技の幅を見せつけてくれたと言えます。


蛇足かも知れませんが、非常に面白かったのですが、これが文句なくアカデミー賞か、と言われるとちょっと悩む所です。題材としては反ナチ・反共のシンボルとなった英王ですから、審査員が選びやすかったのかなーという気はします。