第61回正倉院展

天皇陛下御即位二十年記念ということで、若干開催期間を延長しての正倉院展。実は正倉院展に行くのは今回が初めてです。
平日だからそんなに混んでないだろうと思って、12時前に行ってみると、予想通りあまり並んでいませんでした。しかし、文化財保護のため清掃中ということで、若干待たされたのですが、その間に後ろに人が増えていく。結局結構人がいる状態での入場開始となりました。
中は順路というものはほとんどなく、だだっ広い会場にガラスケースを並べて、空いてる作品からご覧くださいというアナウンスがされていました。今まで行った展覧会ではこういう形式は経験したことはなかったので、新鮮なものがありました。
今回出品された中で、これはと思ったものをいくつか挙げます。

楽毅論(がっきろん)
聖武天皇の皇后であった光明皇后の直筆。王羲之楽毅論を臨書したもの。「藤三娘」という署名も含めて、力強い文字。
金銀花盤(きんぎんのかばん)
でっかい銀の皿です。真ん中に鹿が打ち出されています。周辺部も花の文様が丁寧に刻まれています。この時代の銀皿としては世界で2番目に大きいそうです。
紫檀木画槽琵琶(したんもくがそうのびわ)
四弦の琵琶です。終戦直後にこの琵琶で演奏した音が展示ケースの周辺で再生されていました。


そういや、最終日は無料とのことですが、どれくらい人が来るんでしょうね。