ニンテンドー3DS体験会in幕張メッセ その1

http://www.nintendo.co.jp/3ds/experience/nw2011/index.html
幕張メッセで開催されていた、ニンテンドー3DS体験会に行ってきましたので、レポートしようと思います。
今回は場内撮影が基本的に禁止だったので、写真少なめで文字ばっかりです。体験に夢中で撮るの忘れてたというのもありますが。ご勘弁を。

入場まで


実はクラブニンテンドーメールマガジンで、「このメールは関東にお住まいの一部の会員様にお送りしています」という但し書きが付いた体験会の案内メールが私宛に来ていました。なぜに「一部の会員様」なのかちょっと謎な部分はありますが*1、とりあえず行ってみることにしました。
体験会は、幕張メッセの展示ホール9で開催。私が到着したのは10時少し前で、まもなく開場といった頃でした。行ったのは3日目でしたが、既に入り口前には行列ができており、おそらく200〜300人程度はいたでしょうか。やはり任天堂の新ハード体験会ということで、待ち行列ではニンテンドーDSをいじってる人が多数。私が並んでいる列の周りでは、PSPは一人もいませんでした(笑)

本体機能・付属品

まずは、私が触った限りで感じた本体機能や付属品について書きたいと思います。
http://www.nintendo.co.jp/3ds/hardware/color/img/img_color_02.jpg

3D裸眼立体視機能

ニンテンドー3DSのメイン機能は、裸眼立体視。デジタルコンテンツエキスポなどで、東芝の「グラスレス3Dレグザ*2」が紹介されていたりしましたが、量産ゲーム機としてはもちろん世界初。立体映像ゲーム機としてバーチャルボーイを発表した、任天堂の長年の思いが結実したゲーム機と言えます。
裸眼立体視は、見え方に個人差があったり、目に与える負担が2Dよりも高いということで、ニンテンドー3DSには3D深度を調節できる「3Dボリューム」が搭載されています。オフにすると従来のDSと同じ2D表示になり、ボリュームを上げると奥行きが深くなる感じです。左右で半分ずつずれた映像を表示しているのですが、ボリュームをいじることで、画面上の左右の「ずれ」を調整することができるものと思われます。

普段メガネを常用してて、映画館でメガネオンメガネになってぐぬぬと言わされている我々メガネ族にとっても、ニンテンドー3DSは手軽に3Dを楽しめるので嬉しいです。ただ目の疲れ方は2Dとは比較にならないほど半端ないです。特に、集中して画面を見て(いわゆるガン見)いたりすると、疲労度はすさまじいものがあります。私の場合、メタルギアソリッドの8分のデモで頭クラクラでした。「疲れたときには、3Dボリュームを調節して2Dにして下さい」と盛んに説明員の方が言っていたのが印象的でしたが、事実3Dボリュームによる調整をこまめに行うことで、疲労度の蓄積を抑えることができる気がしました。
これまでにない、裸眼立体視という新たな体験を与えてくれるニンテンドー3DSですが、難点もあります。実際プレイした感想ですが、真正面から見ないと正常に立体視が表示されませんでした。ジャイロセンサーを搭載していて本体を動かす場面などでは、どうしても立体視画像がぶれてしまいます。ジャイロセンサー立体視の相性は、あまり良くないと言わざるを得ないです。
なお、「6歳以下のお子様は3D表示をしないように。ペアレンタルコントロールでロックして下さい」との警告が任天堂より出ています。これはニンテンドー3DSの外箱にも書かれることになっています。訴訟対策という面もあるでしょうが、あえて不利な情報を事前に開示しておくというのはなかなか勇気のあることだったことでしょう。

筐体

3DSの筐体は初代DSくらいかと思っていましたが、実際に持って見るとほぼDSLiteと同程度でかなりコンパクトです。小さいお子様でも十分扱えるようにとの配慮と思われます。
重量は235gラブプラスをやっているとLL持ちの人が多いので、かなり軽く感じたのですが、実はDSiLLの314g・初代DSの275gの次に重いです。非常に意外でした。LiteやDSiで普段プレイしている人の感想を聞いてみたいですね。

ボタン配置

3DSのボタン配置は、基本はDSと似ていますが、操作キーがアナログパッドと十字パッドの二種類ついています。しかし手に持った時に触れやすいのはアナログパッドで、十字パッドはかなり下の方に指を伸ばさないといけない位置に配置されています。十字パッドはオマケということなのでしょう。
アナログパッドは、表面に細かい突起が付いているPSPと違って、滑らかな形状で中央部が凹んでいます。リッジレーサー3Dをやっていると汗をかいてきて、徐々にパッドから指が滑ってきました。どちらが良いのかは個人差あるでしょうね。
下画面の下部には、右からスタートボタン・ホームボタン・セレクトボタンが配置されています。新たにホームボタンが追加されました。ゲーム中に押すと、3DSのホームメニューを表示することができます。体験会で配られた資料では「ゲームを中断することなくインターネットで調べ物をしたり・・・」などと書いてありましたが、どこまでマルチタスクなのかは不明です。

カメラ

カメラは、DSiと同じく内外に2系統のカメラを搭載。外側カメラは2眼になっており、3D写真を撮影することができます。

その他本体の機能

本体機能で注目すべきは、前述の3Dボリューム。上画面の側面右側についています。今回は3Dゲームしかやっていないので詳細は不明ですが、ボリュームの横に「3D」と言う文字が緑色で点灯していました。従来のDSソフトを起動した際には、消灯するのかもしれません。
側面右側には無線LANのオンオフスイッチを搭載。いちいち起動しなくても無線LANの使用を切り替えられるようになりました。ゲーム中に無線機能をオフにすることもできます。

マイクはスタートボタンのすぐ下に配置されています。DSLite以降ではヒンジ部分に配置されていましたが、初代DSの位置に近くなった感じです(初代では下画面の左下に配置)。ただ、マイク機能を使った展示はなかったので、あまり強化ポイントではなさそうです。
イヤホンジャックは前方側面中央に配置。これは今までになかった配置です。今までのイヤホンとは取り回しの感覚が変わりそうなので、若干慣れが必要かもしれません。
側面後部に目をやると、左側に電源端子が配置。形状はDSiと同じです。また電源端子の両側に金色の接触端子がありますが、これは後述のクレイドル用と思われます。
タッチペンは側面右側ではなく、側面後部から挿入するようになりました。その影響で、十分な長さを確保するため、タッチペンは金属を使用した伸縮可能な仕様に変更されています。縮めた状態ではほぼ爪楊枝程度の長さ、伸ばした状態でLLのタッチペンと同じくらいになります。

付属品

主な付属品は充電用クレイドル、ACアダプタ、タッチペン、2GBのSDカード、ARカード6枚。3DSはバッテリー時間がかなり短めなので、対策として常に充電しておけるようにクレイドルを付属したようです。また、ACアダプタはDSiと同じ型番。今まで使ってきたサードパーティ製のオプション製品がそのまま使えそうです。ARカードは、本体内蔵のゲーム「ARゲームズ」に使用します。

各ブースの感想

全部のブースを回ることはできませんでしたが、自分の体験したブースについて感想を書きました。

メタルギアソリッド スネークイーター

http://www.konami.jp/mgs_se/
メタルギアソリッド スネークイーター」は、MGS3のリメーク版です。実は入り口から一番近い所にブースが配置されており、私が最初に体験したブースでもあります。残念ながらまだオートデモのみということで、最初若干がっかりしたのですが、なんのなんの。デモということもあり、3D表示が一番映えるような映像を出してきました。密林の中でヘビやらワニやらハチやらが闊歩する様子や、岩やら障害物が飛んでくるのが、3Dで奥行きが出て、さらに臨場感のある映像として生まれ変わっています。しかもいくつかのポイントで、アナログパッド視点を動かせるようになっているので、十分に3D映像の醍醐味を味わうことができました。FPSと3Dの相性は良いなと感じさせられます。
ちなみに、映像終了後、「買いたいと思いますか?」と感想を聞かれました。絶賛開発中なので、いろいろリサーチしているようですね。
なお、実機では3Dですが、上記URLから2D版のムービーを見ることができます。

リッジレーサー3D

http://rr3d.namco-ch.net/
言わずとしれたナムコレーシングゲーム。3Dの臨場感を一番感じられるかと思いきや、景色がバンバン過ぎていくので、3D深度を最大にしても、個人的には2Dとあまり変わらない印象でした。初級者向けの平坦なコースだったことも影響していると思いますが、すこし期待はずれ。臨場感を味わうなら、3Dでなくとも、大画面+専用ハンドルの方が良いのかもしれません。
ちなみに、このブースだけコンパニオンのお姉さんがいて、イメージキャラクター永瀬麗子の衣装を着てました。

バイオハザード リベレーションズ

http://www.capcom.co.jp/bio_series/biohazard_revelations.html
ここも開発中とのことで、屋内を舞台にしたシンプルな構成のゲーム画面。しかし操作系は複雑で、移動がアナログパッド、銃を撃つのが右側ボタンで両手使うのに、なぜか視点変更がタッチペン。手が足りません! 非常に、操作しづらかったです。実はバイオハザードシリーズはきちんとやったことないので、途中で何だか分からない内に普通に死にました。3D表示はしてましたが、屋内での場面なので正直そんなに必要ない(笑)
ここでも最後に感想を聞かれましたが、素直に操作がしづらいと答えておきました。製品版では改善されていることを望みます。

パルテナの鏡

http://www.nintendo.co.jp/n10/e3_2010/3ds/kid_icarus.html
Twitterでフォロワーさんから、奥行きを感じられておすすめと言われていた作品。25年ぶりの続編だそうです。空を飛んで敵が前方から迫ってきたり、広い城下町を走ったりするので、確かに奥行きを感じることができます。こちらの方は、アナログパッドで移動、タッチペンで照準、Lボタンで発射と、理にかなった操作系でした。ただ、裸眼立体視は正面からじゃないときちんと見えないので、タッチペン操作に熱中して視点がずれると途端に像がダブります。
メタルギアソリッドの時は、画面をガン見してたのでかなり目が疲れましたが、このブースになると、自分に適した見方というのが分かってきました。私の場合は、3Dボリュームで深度を緩くしつつ、画面を少し距離を取って見つめれば結構大丈夫っぽいです。最悪、2Dにすればよい。

ゼルダの伝説 時のオカリナ3D

64版のリメイク作品。今回の体験会で最も人気のあるブースで、私が並んだときは100分待ちでした。
64版をそのまま進化させたような、立体感満点のゲーム画面は一度はぜひ体験すべきです。3DSニンテンドー64の操作を再現しやすい操作系のため、64ソフトの移植には相性が良いと思われます。
パチンコを打つ時にアナログパッドだけでなく、画面自体を動かすことで標的を狙うことができました。ジャイロセンサー搭載ならではの機能と言えます。ただ前述の通り、画面を動かすとやっぱり立体視画像はずれて二重に見えます。

Nintendogs+cats

http://www.nintendo.co.jp/n10/e3_2010/3ds/nintendogs.html
ローンチタイトルとして、唯一任天堂が用意したのがニンテンドッグス。今回は猫もいます。
ステージで岩田社長が登場して、ニンテンドッグスについて語っていたのですが、今回のニンテンドッグスは毛並みや目などリアルさをかなり追求したそうです。
実際プレイしてみると、部屋の中で可愛く動き回る犬猫は本物みたい。犬猫に触れるのも、輪郭に沿ってなでたりすることができ、毛並みが手のアイコンに従ってかすかに動くので、前作とは比べものにならないくらいパワーアップしているのが分かります。また、顔認識機能も使っていて、内部カメラに向かって顔をかしげると、一緒に猫が顔をかしげたりして、なついてくれます。
体験時間は3分間とかなり短かったのですが、もう買って遊べと言うことなのでしょうね。

ARゲームズ

http://www.nintendo.co.jp/3ds/hardware/features/features03.html#ar_games
ARゲームズは本体同梱のARカードをカメラで映して遊ぶゲームです。買ってすぐ遊べるゲームで、的当てなどが楽しめます。ジャイロセンサーを駆使していて、的に対して自分(と本体)が動き回ったり、のぞき込んだりして当てる必要があり、3DSの機能のエッセンスを手軽に体験できるゲームと言えます。

ニンテンドー3DSカメラ

http://www.nintendo.co.jp/3ds/hardware/features/features03.html#n3ds_camera
本体のみでプレイ可能なカメラ。3D写真が撮影できます。また、内外のカメラを両方使って合成写真を撮れたり、加工した写真を撮れたりします。30万画素のカメラなので、画質はお世辞にもよくはありませんが、コミュニケーションツールとしては有用でしょう。春の合コンは3DSを持っていけば、かなり人気者になれるかもしれません(笑)
ちなみに、写真保存枚数は、本体300枚、SDカードに3000枚(おそらく2GBで計算)とのこと。SDカードに書き出せば、3D画像をPCでも見れるが、説明員によると、ファイルは特殊な形式らしいです。

スティールダイバー

任天堂発の、硬派な潜水艦ゲームです。2つのモードで遊ぶことができましたが、潜望鏡モードが面白かったです。本体を持って辺りをきょろきょろと見回しながら、敵戦艦を発見して魚雷発射。本当に潜望鏡を使っているような感覚が味わえます。ただ屋外ではちょっとやりにくいかも。

参考出展

参考出展ということで映像のみを展示しているブースもありました。その中では、ゼビウスが地味に感動。単純ながらもレトロな雰囲気そのままに、奥行きのあるゲームに変身していました。また、マリオカートもなかなか面白かったです。リッジレーサーとは違い、現実にはあり得ないような起伏やギミックのあるコースのおかげで、3D表示がより生きている印象がありました。

*1:未成年の会員には送ってないとかそう言うのかもしれないなとは一瞬思ったが、やはり謎

*2:http://www.toshiba.co.jp/regza/option/gl1/index_j.htm