ドラゴンクエスト展に行ってきた

http://www.dq25ten.jp/
仕事帰りに、六本木ヒルズでやってるドラゴンクエスト展に行ってきました。ドラゴンクエスト誕生から25周年を記念した展覧会ということらしいです。
ヒルズのどこでやっているかというと、52階にある森アーツセンターギャラリー。森美術館の横のギャラリーです。場所柄、天空への塔をイメージした立地選択なのでしょう。
料金はなぜか森美術館とセットで1800円。ちょっと高い。ちなみに、せっかくだから森美術館でやってる「メタボリズムの未来都市展」も見ようと思ったのですが、さすがに仕事帰りでは時間が足りず断念しました。

いざ冒険の旅へ


ギャラリーへの入口では、身の丈を遥かに超えるスライムタワーが鎮座していて、出迎えてくれました。いきなりドラクエの世界に引き込まれてしまいます。


チケットを購入してエレベーターへ52階まで上がり、会場へ入ると、まず職業選択から始まります。戦士・武闘家・魔法使い・僧侶の中から1つの職業を選択することができ、選んだ職業に応じた「冒険の書」を渡されます。何だか本格的です。今回私は武闘家を選びました。緑色の冒険の書が与えられ、いざ冒険の旅へ出発。展示物を見ながら、冒険の書に隠された謎を解き明かしていくというアドベンチャー形式になっています。


まずは第1のフロア。歴代シリーズのプレイ画面が壁面いっぱいに敷き詰められています。プレイ画面壁画の中に、鳥山明氏によるパッケージイラストの原画が展示されていました。さらに、そこここに巨大なモンスターの立体物が。コイツらだけは写真撮影可能の文字があったので、迷わず写真を撮っておきました。

歴代シリーズ壁画の森を抜けると、第2フロア、竜王の城。ここでは竜王と対決できるようです。代表者として選ばれた各職業の4人に、竜王を倒すための武器が配られました。戦士は光の剣、武闘家にはドラゴンクロー、魔法使いはいかずちの杖、僧侶には閃光の杖・・・って僧侶だけ別格に強い武器なんですけど!*1
正面の巨大スクリーンに竜王が現れ、ナビゲーターの遊び人っぽい人が「ここでホイミです!」とかアシストしてくれます。というか映像に合わせて攻撃するだけですけど(笑) しかし実際に攻撃音が鳴って、竜王にダメージを与えるのが感じられるのは良い。戦ってるなという実感を得られます。竜王の通常形態と最終形態の2形態を倒して、無事平和を取り戻すことができました。

第3フロアは、歴史と当時の製作を振り返るコーナー。鳥山明による モンスター原画や、堀井雄二による当時の製作資料が展示されています。
具体例を挙げると、1作目の最初の街、ラダトームのマップが方眼紙とトレーシングペーパーを使って丁寧に描かれていました。今なら間違いなくPC上で作るところ、時代を感じます。積み上げた資料の山もあって、どうやらVIIまでは同じ製作方法だったみたいです。どうりでVIIは製作にあんなに時間がかかったわけだ。
堀井雄二によるキャラクターやモンスターのラフ画も展示されていましたが、これがまた下手すぎるwww スライムなど、ただのゲル状の物体です。これをあの可愛らしいタマネギスタイルに昇華させた鳥山明の才能には脱帽せざるを得ませんでした。
他にも、すぎやまこういちの音楽コーナーや、各種販促物・ポスターの展示などもあって、ゲーム史に残る傑作の歴史を知ることができるフロアでした。


そして、満を持して控えるのが、最新作ドラゴンクエストXのPV展示。スクエニ的には目玉だったのかもしれませんが、人が少なかったせいもあって、足を止めている人はいませんでした。訴求力ないなあ…。


展示フロアの最後には、謎解きコーナーがあります。冒険の書で解いた数々の謎をもって、最後の合言葉を当てるわけです。私は無事正解し、勇者のバッジをもらうことができました。

ルイーダの酒場

一通りドラゴンクエスト展を楽しんだ後は、ルイーダの酒場で休憩。近くのパセラで同様のコンセプトで営業しているのですが、その出張店舗という位置づけのようです。

注文したのはパルプンテウォッカとスライム肉まん。カクテルはレッドブルとウォッカで作ったらしく、パルプンテというよかバイキルトという印象。 仕事上がりで空きっ腹で飲んだせいか、1杯ですがかなり酔いが回ってしまいました。スライム肉まんは、味はまあ普通でしたね。このルイーダの酒場、メニューが全部ドラクエに関係してて楽しいのですが、全体的にお値段高めなので、ちょっと敷居があるかもしれません。

まとめ

25周年記念ということで開催された本展ですが、謎解きのような体験型の展示会というスタイルはドラクエにピッタリですし、発売当時を生きた世代なら、胸が熱くなること間違いなしでしょう。

*1:閃光の杖は、IXに登場する、高レベルの宝の地図ダンジョンでしか手に入らない最強系列の杖。