カウボーイ&エイリアン 感想

http://www.cowboy-alien.jp/
猿の惑星:創世記」や「ミッション:8ミニッツ」など大作・話題作が目白押しな中、私が11月の映画の日に選んだ作品は「カウボーイ&エイリアン」でした。
タイトルからして、間違いなくB級映画臭ぷんぷんな作品。原題も「Cowboys & Aliens」なので、とにかくカウボーイとエイリアンを戦わせたかったのでしょうな。どんなツッコミどころが満載なのか、とか思いながら、仕事帰りに映画館に向かいました。


で、見たわけですが、意外にかなりおもしろかったです。
舞台設定は19世紀のアメリカ・アリゾナ。まさにゴールドラッシュの時代なのですが、金自体を物語の重要なキーワードとするのは、エイリアンが攻めてくる理由付けとしてまあまあもっともらしいと言えましょう。
主役級は、ダニエル・クレイグハリソン・フォードのツートップによる競演、とにかくこの二人が格好いい。銃捌きも堂に入ってるし、台詞ひとつひとつがシビれます。こういう作品はそのまま作ってしまうとB級どころかC級になってしまうので、キャストでカバーと言った所でしょうか。そのもくろみは成功と言えます。女優では、オリヴィア・ワイルドが神秘的な魅力を放つ女性エラを好演。全体としてキャスティングはかなりマッチしていると言えましょう。
ただツッコミどころがないわけではないです。一番は、そもそもの戦力差が大きいのは違和感を禁じ得ない。エイリアンとカウボーイ・アッパチ連合軍の直接対決では、さすがにエイリアンの図体・攻撃力に対して、戦力が貧弱すぎる。なのにほぼ互角に戦ってるのは、さすがにツッコミを入れざるを得ませんでした。カウボーイのリボルバー銃(ピースメーカー)とか、お手製の弓や槍で、身の丈2倍はあるエイリアンをぶち殺すとか、どんだけやねん。
コンセプト自体が奇をてらったものであるため、B級映画の範疇を出ないではありませんが、その中でもよく作られた映画だと思いました。まあレンタル屋で借りてもいいっちゃあいい気はしますけど。