本サイト消滅

1999年に開設した私の本サイト「閣下の謁見場」が消滅していました。無料のHPサービスであったiswebのサービス終了に伴うものです。
2004年にはてなダイアリーで日記を始めてから、ほとんど更新していなかったので、実害はなかったのですが、実際に消えてしまうと何か寂しいものがあります。いい機会ですから、少し振り返ってみることにしました。
思えば「閣下の謁見場」は、私の学生生活と共にありました。当初、このサイトは、高校時代に作った自主制作テープ番組「おさるの物理学」と、共同作者による小説「般若の夏」を掲載するために作ったものでした。

おさるの物理学

おさるの物理学」はワカコ氏、ハーゴン氏、みすたーK氏、ジニア氏と言った中学時代からの悪友がどこからともなく集まって開始された自主制作番組。当時はUSTREAMはおろか、インターネット自体もまだ黎明期で、番組のネット配信などあり得なかった時代。当然のことながらカセットテープへ録音と言う形をとって、ラジオ番組という体裁で作られたものでした。
高校生と言いながらも、我らはかなりマニアックな集団でした。エヴァンゲリオンを14歳でリアル経験した世代であり、失われた10年のまっただ中を生きた世代。高校生と言うにはあまりにも中二病過ぎた、我々の生の記録と言えましょう。
「般若の夏」もまた、高校時代にリレー小説として制作されたもの。リレー形式のため、SFなのか官能小説なのかサスペンスなのか時代劇なのか、すべてがごった煮の状態。残念ながら未完に終わってしまいましたが、是非完成させたかった作品です。

閣下のたわ言、ローソン黙示録

世の流れはテキストサイト全盛。私もビッグウェーブに乗り遅れまいと、黒背景にフォントいじりした駄文「閣下のたわ言」を開始。下記のような訳の分からないネタ(面白いかどうかは別)を、それなりの勢いで連発していました。

しかし、読み返すと死んだ親父の一発ギャグがかなり秀逸だったことに改めて気づかされます。部屋に入って開口一番、何の脈絡もなく「アンジョンファン!」「ガーディアンフォース!」などと叫ぶ父親はそうはいません。かと思えば、2003年の阪神優勝時には、ただ無言で頷いて喜びをかみしめる。その落差に畏敬の念すら覚えたものです。


また、6年間にわたるローソンでのバイト経験でのあれやこれやを書き綴った「ローソン黙示録」。なかなか治安のよろしくない店舗で働いていたこともあって、変な連中が来るわ来るわ。バイト中に食べたローソン弁当もいちいちレビューして、今日の礎を築きました。

アニソン無駄話

アニソン好きが高じて作ってしまったコンテンツ。まだまだハピマテ以前、アニソンがオリコンチャートを賑わすこともなかった、アニソン不遇の時代。アニソンを啓蒙するなどという大それた野望は流石にありませんでしたが、純粋にアニソンが好きで書いていた記憶があります。カラオケリストを書き始めたのもここからでした。

最後に

思うと、学生時代は、書く文章に勢いがあった気がします。文章の綺麗さよりもとにかくインパクト重視。あの頃のほとばしる勢いはもはや戻ってはこないでしょうが、少しでも昔に近づけるように、更新していきたいなと思いました。