京阪沿線七社寺巡りの旅:後編

id:n_kakka:20100103#p1の続きです。ちょっと長くなりすぎかも。

第五の寺社:石清水八幡宮(最寄り駅:八幡市

伏見稲荷大社ではひどい混雑ぶりでかなり体力を削られたのですが、一番の体力勝負になったのはこの石清水八幡宮でした。
伏見稲荷から石清水八幡宮へは、やはり急行で移動です。途中、丹波橋で特急に追い抜かれたり、上り線だけが高架化された淀駅を通過するのを窓から眺めたりしながら、束の間のまったりとしたひと時を過ごしました。
石清水八幡宮は、男山の山上にあり、男山ケーブルというケーブル線が運行しています。もちろん徒歩でも上れるのですが、当然ケーブル乗車を選びました。出発からほぼ飲まず食わずのため、お腹が空いていたのですが、時間を惜しんで、ケーブル線乗り場へ直行です。
通常であれば、ケーブルはがら空きもよい所なのですが、やはり初詣シーズン、考えが甘かった。つづら折りにロープが張ってあって、結構な人数が並んでいます。ただ、ケーブル車両の定員は見た目より多い(イスがほとんどないし)ので、10分ほど待っただけで順番が来ました。
ケーブルに乗って、八幡市駅から男山山上駅へ。ここからは徒歩で八幡宮へ向かいます。そしてここからが地獄でした。石清水八幡宮の本殿前には、伏見稲荷大社以上の人だかりができていたのです(爆) しかも、伏見稲荷大社では本殿前の参拝場所を若干拡張していましたが、石清水八幡宮は構造上左右に間口を拡げることもできないため、処理能力が更に低い。見た瞬間、これはヤバイと思いました。
しかし、ここで本殿参拝を諦めては、最初の決めごとに反します。せっかくだから、俺はこの本殿参拝の列に並ぶぜ! とばかりに行列へ挑んだのでした。
写真は石清水八幡宮本殿と行列。行列がかなりやばいことになっています。

並んでいる最中、やることがないので、周りの人の会話に耳をそばだてたりしてました。彼女が休みを取れないにもかかわらず海外へ遊びに行こうとする男性とか、神社にいるのは坊さんだよな、とか言ってる女性とか、一番左端にならんでいるくせに参拝後は右側から脱出とか言ってる家族連れとか、まあいろいろでした。
結局並んだ時間は45分くらいだったでしょうか。1時間は行ってないと思います。早々に参拝をすませて、朱印所を捜索。京阪用朱印所の立て看板があったので言ってみた所、スタンプ台が置いてありました。…自分で押せと言うことか。しかも普通のインクて。なお、朱印帳への朱印の方は、やはりきちんとした所で受け付けており、朱肉を使用していました。

第六の寺社:成田山不動尊(最寄り駅:香里園)

石清水八幡宮参拝を終えて、八幡市駅から急行に乗ったのが、14時30分頃。まだ2つ残っているのに、あと16時のタイムリミットまで1時間半しかありません。
成田山不動尊は沿線七社寺唯一の寺院です。その名の通り、成田山新勝寺の別院で、正式名は「成田山大阪別院明王院」と言います。
香里園駅到着が15時過ぎ。ここからバスに乗って成田山へ向かいます。このバスは初詣シーズンのみ運行する臨時バスで、香里園〜成田山不動尊間を直通で結んでいます。これのおかげでだいぶ助かりました。
成田山不動尊への道はかなり狭くて、シーズンともなると対面通行2車線の道路を一方通行に変更する*1始末なのです。今回も、寺までの道路はずっと渋滞が続いていました。
この渋滞をバスから眺めながら、成田山へ到着。寺の境内は思ったよりも人は多くなく、行列というほどではなかったです。渋滞の方がひどいため、行列にならないのでしょう。
写真は入り口に置いてあった開運大門松。高さ12メートルだそうです。

ここの朱印も、京阪用は特設場所があって、おじいさんが一人で番をしていました。「普通の朱印はあの建物」と指さされた先は、何か知らないけどやたらきれいな建物。祈祷などを受け付けている会館みたいですが、きれいすぎて何の建物かパッと見よく分かりません。朱印帳を差し出して5分ほど待つと、奥で朱印が押されて戻ってきました。

第七の寺社:大阪天満宮(最寄り駅:天満橋またはなにわ橋)

さて最後の大阪天満宮です。香里園から天満橋まで急行に乗って、駅に着いたのが15時55分。どうダッシュしても間に合いそうにありません。
ただ、地元と言うこともあり、私は大阪天満宮の例年の混み具合を大体把握しているため、16時を少し過ぎた所でも、人の流れがなくなっているはずはないくらいだと思っていたので、朱印がもらえないことはないだろうなとは思っていました。
写真は大阪天満宮の表門と大注連縄。

果たして結果はどうだったかというと、やはり朱印はもらえました。ただし行列もすごいことになってました。ちょうど巫女の舞が行われる時間帯だったため、より人が多い状態。またもや参拝のために行列に並ぶことになってしまいました。
朱印については、石清水八幡宮以来のスタンプ台。しかもスタンプ台の蓋が開きっぱなしだったので、薄くしか押せない…まあ仕方がない。
最後に、落語の定席繁盛亭を横目でちらっと見て、天神橋筋商店街のねぼけ堂で鈴焼を買って帰りました。

まとめ

結果としては、何とか七社寺制覇を成し遂げることはできました。従って、一日で京阪沿線七社寺巡りは物理的に可能という結論になります。
ただし、どう考えても一日で回るのはきつい。平時なら、どの寺社も人がそれほど多くないので、もっと簡単だと思います。しかし、今回は初詣シーズンということで、人が通常の三倍どころではない多さになっているため、何をするにも並ぶはめになり、そこで時間と体力を奪われる結果になりました。
また、伏見稲荷大社などゆっくり回れば色々面白い所もあるのですが、時間の制約ですべてカット。回るのを優先してしまうことにより、見どころをいろいろ取捨選択しなければならないのは、もったいない気がしました。
京阪電車の企画としては(電車利用の促進的な意味で)面白いし成功だとは思いますが、実際全部回るとなると、楽しさが半減です。人には勧められません(爆)

*1:2車線のうち、成田山へ向かう車は左車線、それ以外の車は右車線として分散。ただし直通バスのみ特例で右車線を通行。