宇治旅行その1 平等院鳳凰堂

三室戸寺で本尊御開帳が行われているので、宇治に行くことにしました。朝から結構晴れていて、絶好の観光日和という感じでした。
京阪電車で宇治まで乗っていって、まずは、平等院鳳凰堂へ。平等院は小さい頃に一度きたことがあるのですが、修理が行われてからは行ったことがなかったので、かなり久しぶりです。

鳳翔館

私が昔行ったときからいろいろ変わっていて、まず宝物館が「鳳翔館」という博物館になっていました。平等院庭園の中に立っているのですが、建物の半分くらいが地中に埋まっていて、できるだけ庭園の景観を壊さないように配慮したのが見て取れます。
建物の中も、スリットを意識した採光になっていて、おもしろい構造だと思いました。中では、鳳凰堂の壁に掛けてあった国宝「雲中供養菩薩像」のうちの半分26体がこちらに移設されていて、間近で見ることができます。鳳凰堂だと高いところに懸かっているので、なかなか細部を観察することができないのですが、ガラスケースの中とはいえ、しっかり見ることができました。
さらに鳳凰堂の屋根に設置されていた国宝「金銅鳳凰」1対も、取り外されて鳳翔館で展示されています(ちなみに現在屋根には複製を設置)。こちらも精巧な作りで、感動でした。

鳳凰堂と内部拝観

鳳凰堂は、鳳凰が両翼を広げたような形になっているのでそのように呼ばれます。十円玉のレイアウトで写真を撮ってみようと頑張ったのですが、相当広角で録らないとダメみたいで、断念しました。

平成の修理後に、内部拝観は定員制になったようで、結構早めに行ったのですが1時間後の回しか取れず、結局庭園でぼーっとしながら待つことになりました。
内部では、3m近い大きさの阿弥陀如来像が鎮座しています。この像は平安時代の仏師定朝が作成したと唯一確定しているもので、優美な造形がすばらしいです。その後作成された仏像のお手本とされました。むろん国宝です。
上を見上げると、円形と方形の二重天蓋が見られます。こまかい透かし彫りと螺鈿がきれいでした。
さらに堂内の壁面・扉には、9種類の来迎を描いた壁扉図があるのですが、痛みが激しくてよく分かりませんでした。鳳翔館にCGで再現した部屋があるので、そちらで補完するしかないということでしょうね。

感想

久しぶりの平等院ですが、お札や切手など様々な図版に使用されている有名な美術品・建造物がてんこもりで、満足というかもうおなか一杯、という感じでした。

おまけ

懲りずにやりました。
ラブプラスin平等院鳳凰堂。内部拝観の待ち時間で撮影。